朝日新聞、2007年02月14日11時48分
NHKの橋本元一会長は14日、総務相によるNHK国際放送への放送命令制度を事実上存続させる法改正案が検討されていることについて「報道機関として自主的な編集権を大事にするということで、命令放送はなじまない」と話した。これまでは命令放送について「自主的な編集を貫く」と主張していたが、今回は改正案に異議を唱えた格好だ。
自民党の通信・放送産業高度化小委員会に出席後、記者団に述べた。命令放送制度を放送法から削除するよう求めるか、との質問には「そこまで言っていないが、趣旨を申し上げた」と述べた。命令放送の改正案は、命令を「要請」に改めるとともにNHKに「応諾義務」を課すことになる。命令放送制度は看板を掛け替えて事実上存続する。
また、関西テレビ制作の「発掘!あるある大事典2」のデータ捏造(ねつぞう)問題で、菅総務相が再発防止を促す放送局への新たな行政処分を放送法などに盛り込む考えを表明したことについて、小委員会の片山虎之助委員長は同日、記者団に対し「必要だと思う。(電波停止命令などの前に)是正命令とかがあるほうが穏当だ」と述べた。今国会での法案提出も間に合うとの見通しも示した。
Tuesday, February 13, 2007
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