スカパーJSATグループ「中期経営計画(2007~2011年度)」について ジェイサット株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:磯崎 澄、以下JSAT)及び株式会社スカイパーフェクト・コミュニケーションズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:仁藤 雅夫、以下スカイパーフェクTV)は、2007年4月2日に両社の経営を統合し、共同株式移転を行う方法で両社の完全親会社 スカパーJSAT株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長(予定):仁藤 雅夫、以下スカパーJSAT)を設立することに伴い、この度、スカパーJSATグループの「中期経営計画(2007~2011年度)」を策定しました。
これは、スカパーJSATグループとして、 1)日本の有料多チャンネル放送のリーディングカンパニーとして、市場の拡大を牽引し、多チャンネル放送を通じて利用者の豊かな生活に寄与する, 2)すべての人に、多様な映像コンテンツを楽しんでいただくことを目指し、パイオニア精神をもって新たな技術を取り入れ、利用しやすい環境と充実した放送・通信サービスを提供することを柱に据えています。
JSATとスカイパーフェクTVは、1996年のパーフェクTV!の開局以来、通信衛星を利用したDTH(直接受信)を介し、約10年にわたって日本における有料多チャンネル放送業界を担う両輪として、市場の拡大に努め、これまで420万件(累計総登録件数)を超える加入件数を獲得してきました。現在、放送・通信業界においては、全国放送を開始した地上デジタル放送や2011年に迫った地上アナログ放送の停波、光ファイバの普及拡大に加えて、次世代通信網であるNGN(Next Generation Network)インフラや無線LANなどによるモバイル環境のブロードバンド化、更にはネットにおける映像コンテンツ流通の拡大やトリプルプレイ・クワトロプレイ・FMC(Fixed Mobile Convergence)を中心とした通信・放送の大きな事業グループ化の進展など、両社を取り巻くメディア環境はめまぐるしく変化しています。
このようなメディア間の競争激化の中、JSATとスカイパーフェクTVは、有料多チャンネル放送市場の拡大やメディア横断的な水平展開の強化のため、持株会社体制のもと、両社の事業を統合することを決定し、スカパーJSATグループとしての中期経営計画を策定しました。スカパーJSATは、この中期経営計画に沿って、ご家庭における多様で快適かつ良質な映像コンテンツの提供と、個人がいつでもどこでも簡単に楽しむことが出来る多様なコンテンツの提供の実現を目指してまいります。
中期経営計画におけるサービス別施策の概要は次の通りです。
(1)スカパー!
主力サービスである「スカパー!(124/128サービス)」については、2008年夏をめどにペイ・パー・ビュー(PPV)やプレミアムチャンネルを中心に、先ず10チャンネル程度のハイビジョン(HD)多チャンネル放送を開始し、2009年秋をめどに30チャンネル程度に拡充するとともに、HDパックも発売する予定です。また、次世代映像符号化方式「H.264」に対応し、ホームネットワークにも対応した地上デジタル放送チューナー内蔵の高機能受信機を導入するなど、高付加価値サービスも計画しており、2011年度末時点の加入を360万件(累計個人契約件数)に伸ばします。
(2)e2 by スカパー!
110度CSデジタル放送「e2 by スカパー!」については、現在2チャンネル体制のHD放送を、2007年度中に5チャンネル程度、更に2009年度までに10チャンネル程度まで拡充する予定です。三波共用受信機内蔵のデジタルテレビで手軽に多チャンネルをお楽しみいただけるe2 by スカパー!は、デジタルテレビの更なる普及拡大や新しい販売戦略施策により、2011年度で180万件(累計個人契約件数)を目指します。
(3)スカパー!光
有線系サービスの主力である「スカパー!光」については、戸建て展開の本格化に伴い、現在のRF(Radio Frequency)方式による多チャンネル放送サービスに加えて、2007年度中にIP利用のコンテンツ配信サービスとの連携を進めます。また、スカパー!で開始されるHDチャンネルもサービスに組み込み、地上デジタル放送やBSデジタル放送と合わせて、最強の放送ラインナップを提供します。スカパー!光は、東名阪を中心に対象エリアを1,000万世帯以上まで拡大し、2011年度で80万件(累計個人契約件数)を目指します。
(4)IP、モバイル等のサービス
IP放送については、2007年度に参入し、コンテンツアグリゲーションや顧客管理を行う予定ですが、Bフレッツ上の統合的な放送体制や次世代ネットワークNGNへの対応を関係各方面と協力して進め、スカパー!光も含めて全国をカバーする光ファイバによるコンテンツ配信体制を構築する計画です。また、パーソナルユーザーの開拓に向けて、無線LAN等を利用して小型モニター(個室テレビ、モバイル端末、PC、ゲーム機器、PDA、カーナビゲーションなど)に対して多チャンネルコンテンツを配信するLightなスカパー!サービスの開発を行います。また、モバイルマルチメディア放送事業の可能性やセグメント化された多彩なコンテンツ開発と流通をIPで実現し、グリッドコンピューティングを活用した個人レベルの放送や通信サービスも検討します。このように、IP・モバイルについては、著作権処理の柔軟化や携帯端末の高機能化も見据え、2011年度で130万加入(累計加入件数)を目指します。
(5)お客様主義の徹底とコンテンツの更なる充実 サービス全体では、「お客様主義の徹底」を掲げ、複数台契約割引をはじめ、既加入のお客様を対象にした各種割引サービスの導入やお客様との対話の機会を増やす「フレンドリーコール」の拡充など、コールセンターの強化を行います。また、有料多チャンネル放送市場拡大のため、HD化の推進やJリーグJ1/J2全620試合生放送などコンテンツの充実を図るとともに、家電量販店を中心に様々な販売ルートでの訴求・獲得も目指し、お客様満足度の向上とARPUの向上、解約の防止、復活契約の推進に努めます。
(6)衛星通信事業 衛星通信事業では、衛星インフラの効率的な調達と安定的な運用を進め、また協業によるサービスのエリアの拡大を図ります。さらに放送、公共、グローバル、移動体を中心とした衛星の優位領域の追求を進め、インフラ事業者としての安定供給の使命と安定的な利益創出、キャッシュフローの創出を両立させます。
こうした施策の結果、スカパーJSATグループの目標とする加入件数については、2011年度末時点サービス全体で800万件(累計総登録件数)を見込んでいます。また、2011年度におけるスカパーJSATの連結営業収益は2,400億円、経常利益は同380億円、EBIDTAは同500億円を見込んでいます。 スカパーJSATグループは、この中期経営計画を掲げ、多チャンネルコンテンツの集積・発信基地として、すべての人に個性的で豊かな映像ライフをお届けするメディアグループを目指してまいります。* 本資料に記載されている将来の業績に関する計画、見通しなどは、現在入手可能な情報から得られた当社グループの経営者の判断にもとづいております。従いまして、これら業績見通しのみに全面的に依拠して投資判断を下すことは控えられるようお願いいたします。実際の業績は、様々な重要な要素により、これら業績見通しとは大きく異なる結果となりうることをご承知おき下さい。
Friday, March 02, 2007
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